堺フィルムオフィス

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本日1月31日(金)公開!映画「嘘八百京町ロワイヤル」中井貴一さん、佐々木蔵之介さん、広末涼子さん取材レポート

2020.01.31

 

番組収録の合間にお時間を頂き、メインキャストの中井貴一さん、佐々木蔵之介さん、広末涼子さんにお会いしてきました。映画同様笑いに溢れながら、堺の印象や堺ロケに関して語っていただきました。取材レポートとしてお届けします!

Q.今回の映画にどのようにのぞまれましたか?苦心されたポイントはどういった所でしたか?

▽中井貴一さん▽
「僕と蔵之介くんにとっては今回2本目になるんですが、2人の関係性はある程度でき上った状態からのスタートだったので、前作より関係性を作るのは、楽だと感じていました。とてもセリフの多い台本なのですが、一つ一つの言葉に説得力を持たせないといけない。決して詐欺師ではないですが、どこか口八丁というか皆さんに物を買っていただく役柄なので、いかに口を滑らかに話すことができるか?というのが今回の一番の目標だったように思います。」

 

 

 

 

▽佐々木蔵之介さん▽
「この作品をやる上でのモチベーションの一つは、中井貴一さんとバディを組んで、喜劇をするという所ですね。出来上がった作品は、なんとなく懐かしい感じがしつつ、「京町ロワイヤル」なので少し豪華になたような気もしつつ(笑)。もう一つ役者として課せられているのが、陶芸家として見えないといけないという所でした。前作は楽茶碗、今回は蹴ろくろ。見た目は楽しいけれど、やるほうは非常に難しいという蹴ろくろ。その部分が、役者としてのやりがいになって、結果面白いものが出来上がった様に感じています。」

 

 

▽広末涼子さん▽
「バディが出来上がっているお二人に飛び込むような形だったので、続編に出演させて頂くという緊張感はありながらも、前作が大好きだったので単純に光栄で嬉しかったです。今回はお二方を惑わしたり、振り回したりしないといけない役だったので、セクシーさを引き出すべく形から入って、エクステで髪を長くしたり、髪の毛は女の武器だなと思ってフル活用しながらという感じでした。ビジュアルだけではなく、全力で役者として嘘をつくべく、技術的には茶道とたばこが自分の二本柱だったかなと思ったので、その二つをはじめてチャレンジしながら役と向き合わせて頂きました。」

 

 

 


Q.プロット製作の段階から、佐々木さんと中井さんのお二人がコメントを入れられたということだったんですが、具体的にどの様なコメントをされたのですか

▽中井貴一さん▽
「二匹目のドジョウはいませんよと、一番最初にお話しが来た時にお伝えしました。前作は、撮影日数が16日間の撮影で地獄のような日々でした(笑)。お弁当のごはんが縦に立つという、お箸を入れた時点でお箸が入りにくくて、ぐっと持ち上げるとそのまま持ちあげると全部とれて凍ってるという状態の撮影でした(笑)。でも本当に、堺の皆さんにたくさん協力して頂いて、『弁当は冷たいけど、堺のみなさんの心は温かいなぁ』っていう話をしながら撮影をしていたんですね。
その時は、二本目ができるなんてことはお互い想像もしていなくて、生き残れただけでもよかったという現場だったので。もし二本目を作るなら、絶対に前作を越すものを作らないとダメです。新しいものを一本作るくらいの気持ちじゃないと!というお話をさせて頂きました。」

▽佐々木蔵之介さん▽
「貴一さんがおっしゃっていた様に、この作品はお金をかけたからって面白くなる作品ではないですねっていうお話をしたんです。そしたら実際にお金をかけてくれなくて(笑)。でも、撮影日数は伸びました!16日から20日に伸びたんですね。ギリギリ感の中でやっていくおもしろさがある作品なんです。でも、2回目なのでなんとか質の面でも量の面でも超えないといけないと思ってました。引き続きよろしくお願いいたします(笑)」

 

Q.前作は堺市でほぼオールロケ、今回のロケでも堺市内で3か所がロケ地として出てきていますが、堺市に対してどの様な印象を持たれていますか?


▽広末涼子さん▽
「現場で堺の名前がたくさん出たことで、なんとなく初めてという感じがしなかったです。現場でたくさんの方が温かく迎えて下さって、撮影も朝が暗いうちから夜も遅くというバタバタの現場だったにも関わらず、どこの現場でも皆さんが温かく迎えて下さったのがとっても印象的でした。」

▽中井貴一さん▽
「堺をどのくらい知ってるんだといわれると、仁徳天皇陵古墳も見てない。。(笑)ようするに、ホテルで出発前にあれそうなん?(笑)と言いながら、ロケ地に行ってギリギリまで撮影をやって帰って寝るという毎日の連続だったのですが、不思議と堺に戻ると、帰ってきたという感じがしました。やっぱり「嘘八百」のホームタウンは堺なのかなという感じがしています。

▽佐々木蔵之介さん▽
「同じですね。帰ってきたなと今回思いました。前作の時に堺入りした時、父が堺に暮らしてた時期があったということもあり、散歩してみたりして、懐かしい雰囲気を感じてました。NHK『麒麟がくる』でも堺が早速出てきましたけど、昔は最先端技術が堺にあつまって、大きな港都市だったというところは、前作で訪れた時から感じていました。なので、今回また「土竜」(もぐら)に戻ってきたら、なんか落ち着くなって思いました。まぁ、落ち着く様な撮影はしてないんですけどね笑」

 

Q居酒屋「おやじ」に(劇中では「土竜(もぐら)」)は中井さんと佐々木さんにとっては2回目、広末さんにとっては初めてですが、どの様な存在でしょうか?

▽中井貴一さん▽
「あんなにロケがしづらい所はないんですよ(笑)。セットってよくできているもので、カメラが入ってうつったときの大きさで作ってくれている。けど、もともとのお店はカメラが入るようには作っていない。そこで武監督が、移動のレールをひいて、僕たちを座らせて動きをつけてワンシーンワンカットで撮ろうとする。その工夫みたいなのが、この「嘘八百」の全てなんですよ。土竜にある撮影方法が、嘘八百にある撮影方法の全てなんですね。
そういう意味では、あそこの土竜というお店がこの映画のホームタウンなのかなって感じがしますね

 

▽佐々木蔵之介さん▽
角にあるのがいいんですね角にあるんです。けどトイレは行きづらい笑。もともと、あんな大勢スタッフが入るように作られた居酒屋さんではないですから。でもあそこで撮影の試行錯誤するのはすごく楽しいです。下にレールをひくのは分かるけど、上にレールを作ったのははじめてみました。みんなが雑魚寝しているのを上からずーと撮っているんです。そんな折り重なって寝るかみんな?何飲まされたん?!って感じですよね(笑)あのお店でどう撮ってるのか?って思うでしょ?映画をみて、あの店に行って、どう撮ったかを是非想像してみてください!

 

▽広末涼子さん▽
「土竜がホームで、堺がホーム。この作品を完成して初めて試写で見たときに、単純にお客さんとして自分の感想が、これが日本のエンターテインメントじゃないかなって思ったんです。
ハリウッドみたいに、宇宙やAIを相手にしたり、CGをいっぱい使うんじゃなくて、人と人が会話をして、堺という街で、土竜という場所で、小さい嘘をいっぱい重ねてやりあう。それが面白いと思わせてくれるのがエンターテインメントだなって思ったときに、大がかりじゃないけどそれだけ惹きつけてくれる、力というか魅力というか。おおきなハリウッドとは違う仕掛け方というか、それが素敵だなって思ったのが印象的でした。そのベースが土竜というあの場所というのが味わい深くて私は好きでした。」

 

Q.第3弾の嘘八百があるとすると、「土竜」の存在は引き続き大きなものになりますか?


中井貴一さん▽
「次はちょっとパリが舞台になるので、カフェで作戦会議するってゆう(笑)けど、出発が土竜ってゆうのはありやなぁ

▽佐々木蔵之介さん▽
「ちゃんと営業してくだされればね(笑)」

<レポートおわり>

終始ユーモア溢れるやり取りの中、「嘘八百」シリーズのホームとして、堺でのロケの思い出や印象をたくさんお話していただきました!
貴重なお時間を頂き、キャストの皆さま本当にありがとうございました。
次回作のお話も出ましたが(笑)、また堺でお待ちしております♪

今日から公開となりました「嘘八百京町ロワイヤル」。
ロケ地となった堺ロケのシーンにも是非ご注目ください!佐々木さんのお話にあった、居酒屋「土竜」でのシーンは必見です!映画を見た後は、是非堺におこしください。

<映画公開情報>
■タイトル : 『嘘八百 京町ロワイヤル』
■全国公開日: 1月31日(金)~
■堺市内上映館:MOVIX堺 TOHOシネマズ泉北 TOHOシネマズ鳳 
■配給: ギャガ
■映画公式サイト:https://gaga.ne.jp/uso800-2/