5月21日(月)20時より放送「世界!ニッポン行きたい人応援団」で、昨日掲載した田原包丁製作所と同じく、ポーランド人のジェゴシュさんが訪れたのが榎並刃物製作所です!
伝統的な堺打刃物は、火造り、刃つけ、研ぎの完全分業制。田原さんは研ぎ職人で、榎並さんは鍛冶職人。
5代にわたり、堺打刃物を鍛造してきた、榎並刃物製作所。
伝統工芸士の榎並正さんがちょうど「火造り」という、高温の炉で熱した鉄を、くりかえし叩きのばして刃物を形作る工程をされていました。
カンカンと鉄をたたく音とベルトハンマーが動く音が、製作所全体に響きわたります。
熱した鉄に鋼をおき、鉄と鋼を叩いて伸ばす作業をくりかえします。
この工程、荒叩きというそうです。
ベルトハンマーは、足元にペダルがあって動き出す仕組み。
何度も繰り返し、刃物の形になってきました。一本の鉄棒で、無駄が出ないよう、複数の包丁をつくるそう。鋼は、その日作る刃物の種類に合わせて、事前に何枚も準備をされます。
1100度ほどまであがり、炉に白い炎がたちます。 (炉を目の前に、撮影を特別にさせていただきました)
鋼と鉄の境目がくっきり。
榎並さんは、包丁作り体験を毎月実施されています。(研ぎまでの全工程の写真を撮らせていただいたのですが、ネタばれ注意(笑)でこの後の工程、いくつかだけご紹介させていただきます!)榎並さん、全行程まで快く取材させて下さり、本当にありがとうございました。
これは、グラインダーという工程。研いでいるのではなく、鋼をけずり、いらない部分をとる作業。
たちまわし。線の通り包丁をカット!
堺打刃物の抜群の切れ味を生み出す源である、一つ一つの素晴らしい職人技。時間と労力をかけて生み出されています。
榎並さんの楽しいレクチャーを受けて、本物を五感で体験しに是非お越しください!
そして、5月21日(月)は、20時~放送「世界!ニッポン行きたい人応援団」ご鑑賞ください。
ポーランド人のジェゴシュさんと榎並さん・田原さんとの交流、とても楽しみですね。
◆榎並刃物製作所包丁つくり体験◆
実施:毎月第二日曜日
料金:10,000円
定員:午前/午後各6名まで
※詳細は、お電話でお問い合わせください。TEL:072-233-0217